「伝統にささえられた工芸生地」
備後絣は江戸時代より備後地方(現在の広島県)で
生産されている伝統的織物で、
福岡の久留米絣、伊予絣と並ぶ日本三大絣のひとつとして
人気を博しました。
昭和30年代後半までは200社あまりあった織元も
現在では、福山市と府中市にある2社のみとなりましたが、
洋服地として広幅の貴重な工芸生地が織り続けられています。
節のある木綿糸を藍や柿渋、墨などの自然染料で染色しています。
*藍染め(先染め)
*藍染め 絣
*伝統的な絣(かすり)模様
*伝統的な縞柄
糸繰りから絣糸作り、染色までのすべての作業は
手作業で行われています。
また、製織は昭和の旧式動力(シャトル)織機を
使用しているため、
素朴であたたかみのある風合いが特徴となっています。
春夏秋冬、それぞれに相応しい織り地の工夫もなされていて
春夏は肌触りが最高に気持ちの良い楊柳地や麻混、
秋冬には厚手の木綿、刺し織り生地などが人気となっています。
木綿100%で天然染料にこだわったこのような貴重な工芸生地は
日本のみならず、世界に誇れる染織品として
当工房でも大切に育み、
多くのお客様に喜んでお使いいただけるような
製品作りをしていきたいと考えています。